スマホやマイナンバーカードを使えない人はどんな感じか

ドラクエ10をプレイしている人=PCやゲーム機を触っている人には想像がつかないかも知れませんが、世の中には、機械が苦手な人がいます。テレビやレーコーダー、エアコンのリモコンを操作するのが精一杯みたいな感じ。

しかし、世の中は急速にスマホやマイナンバーカード、クレジットカード、PayPayなどを使うのが当たり前になってきて、機械が苦手な人は社会から置き去りにされそうになっています(もう置き去りになってるか)。

ちょっと昔、日本では携帯電話はガラケーでした。普通にボタンを押して電話をかける…まぁ、使えますよね。電話を使うだけなら、家のプッシュホンを持ち歩くのと変わりませんでした。

しかし、スマホが登場し、急速に普及して、今や必須アイテムに近くなりました。でも、機械が苦手な人は、タッチパネルが反応しにくい(定説)。だから、強く・長く押す → スマホの画面を長押しすると、予期せぬ動作をする。これを元に戻すには?…機械が苦手な人にとっては恐怖でしかないです。押す場所がちょっとずれたり、間違って画面に触った場合も、予期せぬ動作をして、元に戻す方法は分からない。ちょっと傾けたら画面が回転してしまうこともある。なんでそうなったのかすら分からない。画面が暗いな→明るくするボタンないじゃん。なんとか電話をかけたら、相手の声は小さくて聞こえないし、こっちの声は相手に届かない。口と耳の位置にコツがあるし、ボリュームを上げる方法は分からない。

なんだこれは、人間に嫌がらせをするために作られた悪意の機械か?

ここからは、機械が良く分からないお年寄りの目線で書いてみます。

メール?なんか変な文字列が「アドレス」というやつで、それが電話番号みたいなものだと息子は言うが、なんでそんな分かりにくいんだ?ショートメールとかCメールとかいうのはメールではなくてSMSだと息子は言うが、なんで言葉がバラバラなのか。最近テレビで言ってるなと言ったら、それはSNSで、SMSは全然違うのだと言うし、何を言ってるのか分からないが、何とか息子とはガラケーでメールできるようになった。それも実は「ガラホ」で4Gなんだと息子は言う。もうわけがわからないが、そういうものらしい。

※私はメールアドレスの概念なんて34年前から知っているし、教える人がいれば、何とか使ってるうちに分かると思う。でも、ショートメールとかCメールなどと名付けて混乱させたのは、まるで悪魔の所業。

よく病院に行くが、マイナンバーカード、あれは難しい。ある病院では横置きで、奥の方に入れて、顔認証というのをする。病院ではマスクするのがルールだが、マスクを外して、顔認証は難しいけど、頑張れば大体通る。顔認証が通らない場合は、付き添いの息子にやってもらう。暗証番号でもできるけど、番号ではない余計なボタンがあって分からない。問題はカードの置き方で、せっかく覚えたのに、別の病院に行くと、カードを縦に置くのだ。薬局では、何とカード入れに垂直に入れる。入れる方向はそれぞれ4方向あって難しい。結局、いちいち「こう?」と息子にきいている。なんでこんなにバラバラなんだ?

病院によって縦置き・横置き・差し込みが違うマイナリーダーは、設計側の「ユーザー視点」が欠落していると言わざるを得ません。縦・横・差し込み・非接触…工業規格としては成り立っていても、人間工学としては落第です。

マイナンバーカードを置いたら、「全部」とか書いてあるボタンを押す。これが、反応しないことがある。反応しないから、ぎゅーっと押す。そういうことをすると息子が笑って、「今のタッチパネルは静電気だから強く押さなくても…あれ?フリーズしてる」…ほら見ろ、私は悪くない。それとも、私が触ったから機械が止まってしまったとでも言うのか?(案外そうかもしれない。機械が苦手の人には想定外のことが起こる法則)

※どうせ「全部」しか押さないのに、いちいち押させるの無駄じゃないかな。「マイナンバーカードでやる時点で、全部同意したとみなす」という規約にしちゃえばいい。

病院の最後の難関は会計だ。私は息子にやってもらうが、診察券を入れるところにクレジットカードを入れる人がいるらしく、「絶対にクレジットカードを入れないで下さい」と書かれたシールが貼ってある。前にクレジットカードを入れた人を見たが、機械の中にクレジットカードが詰まって、人がきて開けて回収していた。何で詰まるんだよ、診察券以外は吐き出せよ。

※「間違えたら吐き出せよ」というのは、利用者からすれば極めて真っ当で、最低限備わっているべき優しさですよね。

クレジットカードは専用の別の機械に入れる。それも4通りの向きがあり、正しく入れないと反応しない。前に困っている人がいて、息子が助けていた。そうかと思えば、何と、別の病院では、診察券を入れるところにクレジットカードも入れるのだ。馬鹿な!絶対に入れてはいけないのではないか?本当に返してくれるんだろうな?と不安になるが、病院が違えばやり方が違うのだ。その点、薬局では人が預かってやってくれるから私でも大丈夫だ。

※さっきの病院では「入れるな」と言われたのに、別の病院では「ここに入れろ」と言われる。これはもはや、「ルールが変わる無理ゲー」を強要されているようなものです。

そういえば、マイナポイントはひどかった。何が何だか分からず、全部息子にやってもらった。近所のお店で「nanacoカード」という、カードにお金を入れて使うのがあって、それは頑張って覚えたのだが、マイナポイントもそこに入るのだという。息子がスマホで何かして、どういう仕組みか、ちゃんとマイナポイントをもらえた。これでは、分かる家族がいない人はもらえないじゃないか。普通に商品券をくれるか、銀行口座がどうのと言ってたから、銀行振り込みでお金くれれば良かったのに、そういうところがお役所はダメなんだ。

※結局、「誰かが代わりにやる」のが前提の社会で、現状、国も「スマホが使えない人がいる」ことは分かっています。だからこそ、役所の窓口に「ポイント申請コーナー」を設けていました。

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いかがでしたか?僕の見た限りでは、実際こうですよ。こんな感じの人にスマホを渡しても使えないし、頑張って使えるようになったら詐欺の被害者になりますよ。誰も何も教えてくれない。それこそ「スマホ教室」に通えば覚えられるのかも知れないけど、別に普段使わなくても生きて行けるから、使わない人は使わないです。

こんな状態で役所の手続きまでスマホでしかできなくするのは、人権的に無理です。まぁ、役所にスマホを持参して役所の人にやってもらえるならできるかも知れませんね。今どうやってるんでしょうね?

義務教育でスマホの使い方や、セキュリティ、初歩のIT教育もして、○○歳以下の人は全員(それでも実は100%ではなく99.99%かも)使えるようになるまで…人が寿命で入れ替わるまで、100年とかかかる話になるかも知れません。

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